「 香港 」 一覧
2020/10/05
現行の防疫措置を10月8日まで延長
特区政府食物及衛生局は9月29日、新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行に対する防疫措置の延長を発表した。 同日の香港メディアによると、政府は「預防及控制疾病(規定及指示)(業務及処所)規例」(第599F章)、「預防及控制疾病(禁止群組聚集)規例」(第599G章)、「預防及控制疾病(佩戴口罩)規例」(第599I章)の下での指示・制限を官報に掲載し、現在実施している社交距離の措置を延長した。 有効期間は10月8日までとなる。飲食店は1卓4人までで午前零時~5時は店内飲食を禁止、5人以上の集まりを禁止、屋外・屋内問わず公共の場はマスク着用を強制などの措置がすべて継続される。ただし飲食を提供しない宗教集会を容認するため第599G章を修正。 教会や寺院などの礼拝場所で行われる宗教活動は参加者が施設の定員の50%を超えないことを条件に制限を免除する。修正内容は10月2日に発効する。 参考文献:DIGIMA
2020/10/02
新型コロナ、感染経路不明はなし
特区政府衛生防護中心は9月28日、新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)の新たな感染者数を発表した。 同日の香港メディアによると、同日午前零時までに新たに確認された感染者は10人で、累計5076人(疑い例1人を含む)に上ったと発表。 このうち海外からの流入は7人、地場感染者は3人で、地場感染者はこれまでの感染者と関連したもので、感染経路が不明な患者はいなかった。 海外からの流入はウクライナ、インド、ミャンマー、アルゼンチン、フランス、英国、フィリピンからの入境者となっている。感染経路が不明な感染例がなかったため、衛生防護中心と医院管理局は記者会見を行わなかった。 参考文献:DIGIMA
2020/09/25
パークンとウェルカムが社会還元
特区政府は先に2大スーパーのパークンとウェルカムが給与補助第2期を申請する場合は社会還元の具体案を提示するよう要求していたが、両者は9月22日、ともに社会的弱者に現金券を配布するという案を提示した。 23日付香港各紙によると、パークンは20余りの社会福祉機関を通じて10月初めから低所得家庭、高齢者などに1人200ドルの現金食物券を配布する。総額4000万ドルに上り、20万人余りが恩恵を受ける見込みだ。 ウェルカムは1億2000ドルを投じて「点点心意」計画を推進。このうち8000万ドルは必要な人に200万枚の現金券と食事券を配布するのに充てる。だが社区組織協会は現金券の効果は限られるとして、直接的な値下げによってより多くの市民が恩恵を受けられるようにすべきと指摘した。 参考文献:DIGIMA
2020/09/23
キャセイが世界電子健康パスポート
新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行の緩和を受けて特区政府は多くの国と「トラベルバブル」の交渉を進めている。 9月19日付香港各紙によると、特区政府が委託した民間検査機関プレネティクスは18日、キャセイパシフィック航空、公共信託ザ・コモンプロジェクトと提携して世界電子健康パスポートを発行すると発表。 旅行者はスマホアプリでプレネティクスのウイルス検査の陰性結果証明を提示することとなる。早ければ10月に香港―ロンドン間のフライトで試行する。 参考文献:DIGIMA
2020/09/21
銀行が続々と全支店の営業再開
新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行の緩和を受けて銀行各行は徐々にサービスを正常化させている。 9月18日の香港メディアによると、香港上海銀行(HSBC)、中国銀行(香港)、恒生銀行、中国工商銀行(アジア)が14日に全支店のサービスを正常化させたのに続き、スタンダード・チャータード銀行、華僑永亨銀行も21日から西九龍駅を除くすべての支店と中小企業センターでサービスを正常化すると発表した。 参考文献:DIGIMA
2020/09/18
中国本土からの検査支援隊を見送り
香港全市民を対象にした新型コロナウイルス(COVID―19)無料検査スキームが9月14日に終了したことを受け、中国本土から派遣されていた核酸増幅検査支援隊メンバーが16日に帰任した。 17日付香港各紙によると、支援隊メンバーは16日朝、九龍維景酒店を出発。特区政府食物及衛生局の陳肇始・局長、特区政府政制及内地事務局の曽国衛・局長、そして無料検査の化学分析を担当した華昇診断中心の胡定旭・会長が見送りを行った。 胡会長は今回の検査スキームが中央と香港による最良の官民協力モデルになったとして、このノウハウによって今後、ウイルス流行第4波が現れても迅速に対応し、数日中に相応の規模の大型臨時実験室を建てられると指摘。 中山紀念公園に設けられた実験室は1日で約24万個のサンプル検査を完了し、世界記録を打ち立てたことを紹介した。気膜実験室は撤去後に香港で保管されるが、再び使用しないことが望ましいと語った。また民間市場での検査費用は1000ドル以下に低下するとの見通しを示した。 参考文献:DIGIMA
2020/09/14
MTR、中秋節は終夜運転しない
香港鉄路(MTRC)は9月10日、今年の中秋節当日の運行態勢について発表した。 同日の香港メディアによると、中秋節に当たる10月1日(国慶節)は通常通りの運転スケジュールで列車運行サービスを提供し、終夜運転は提供しないと発表した。 MTRCは各鉄道路線の運行状況と乗客量に留意し、新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行状況と乗客の需要を慎重に検討した結果、終夜運転は行わないことを決定したという。 例年では中秋節の晩は月見客が深夜まで外出しているためMTRが終夜運転を行うことが慣例となっている。 参考文献:DIGIMA
2020/09/11
譚仔雲南米線がオリジナルの傘販売
譚仔国際傘下の「譚仔雲南米線」は地元イラストレーターとの提携で18種類のデザインの傘を発売する。 9月4日の『香港経済日報』(電子版)によると、「譚仔遮遮」と銘打たれたオリジナルの傘は7日から販売するもので、指定の店舗で消費した場合に40ドルをプラスすれば購入できる。 収益はすべて慈善団体の協康会に寄付され、特殊教育が必要な児童を支援する。傘のデザインに起用されたイラストレーターは文地貓、Chocolate Rain、東尼電機などで、それぞれ18区各地をモチーフにしている。1回の消費で購入できるのは1本に限られ、売り切れ次第販売終了となる。 参考文献:DIGIMA
2020/08/31
ポンペオ国務長官、HSBCを非難
米国のポンペオ国務長官は8月26日、中国が英国に対して脅迫を続けているとの声明を発表した。 27日付香港各紙によると、声明では最新の脅迫例として英国の香港上海銀行(HSBC)が壱伝媒集団(ネクストメディア)の香港にいる幹部のクレジットカードと個人預金口座の使用を停止したことを挙げたほか、HSBCに対して米国が制裁リストに挙げた香港・中国の官僚の口座を保留していると非難した。 さらにHSBCアジア太平洋地区の王冬勝・行政総裁が数カ月前に中央が「香港版国家安全法」を施行するのを支持したことを批判し、HSBCの中国事業は英国に対する北京の政治カードとなっていると指摘した。 参考文献:DIGIMA
2020/08/21
キャセイ、旅客機を貨物機に改造
新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)流行によって航空業界では旅客輸送量は大幅に減少しているが、貨物輸送量は急増している。 このため航空会社は旅客機を貨物機に改造して物資輸送を加速させ収入増加を図っている。8月17日付香港各紙によると、香港の航空会社の中でもキャセイパシフィック航空が早くからこの貨物輸送競争に参入しており、旅客機を貨物機に改造している。同社の客室乗務員労働組合は、旅客機を貨物機に改造した場合、少なくとも1人の客室乗務員が勤務する必要があるが、10人余り必要とする旅客機には及ばないためフライトを増加させたとしても彼らの収入は改善しないと指摘。3月から始まったフライト減少によって客室乗務員らの士気は低下しており、保険業界やヨガ業界に転職する者も現れているという。 参考文献:DIGIMA